会社で働いていると、どうしても仕事のやり方が合わない人がいます。
作業が遅い。
報連相ができない。
少し先のことを考えて動かない。
説明しても理解するまで時間がかかる。
自分の仕事が十分にできていないように見えるのに、後輩には先輩らしく振る舞う。
人前で話す時も、自分の立場以上のことまで話してしまう。
こんな人と一緒に仕事をしていると、だんだん疲れてきます。
もっと自分のことを客観的に見ればいいのに。
一度失敗して、自分の実力を知った方がいいのではないか。
そんなことまで考えてしまいます。
私自身、自分の殻を破るような経験をしてから、以前より生きるのが楽になったと感じています。
だからこそ、同じように殻を破ってほしいと思ってしまいます。
でも最近、人を変えようとすること自体が、かなり難しいことなのではないかと思うようになりました。
サラリーマンは学歴だけでは仕事ができるとは限らない
学歴がいい人を見ると、周囲は自然と期待します。
頭がいい。
理解が早そう。
仕事もできそう。
そんなイメージを持たれます。
しかし、会社で求められる能力と学校で評価される能力は、かなり違うと思います。
会社では、知識だけでは仕事は進みません。
期限を守る。
周囲を見る。
困ったら相談する。
遅れそうなら早めに報告する。
相手の立場を考えて話す。
次に必要になることを想像して動く。
こういった能力が必要になります。
学歴が高くても、この部分が苦手な人はいます。
反対に、学歴とは関係なく、周囲から信頼されてどんどん仕事を任される人もいます。
サラリーマンとして長く働いていると、頭の良さ以上に、一緒に仕事をしやすい人であることの重要性を感じます。
できていないことを言えない人がいる
以前、頼んでいた資料を確認したことがあります。
資料を見せてほしいと伝えました。
すると、本人は資料を探しているような動きを始めました。
しかし、いつまで経っても資料は出てきません。
最終的には別の人が資料を出しました。
本人は資料を作成していませんでした。
私からすると、
作っていません。
この一言でいいと思っています。
仕事をしていれば、間に合わないこともあります。
忘れることもあります。
できないことだってあります。
私自身も失敗はたくさんします。
でも、できていないことを隠されると困ります。
早い段階で、
まだできていません。
間に合いそうにありません。
分かりません。
と言ってもらえれば、誰かが助けることもできます。
期限を変更することもできます。
やり方を教えることもできます。
一番困るのは、問題が起きているのに問題がないように振る舞われることです。
サラリーマンは失敗した方が楽になることもある
私は、ある程度失敗した経験がある方が、その後の人生は楽になると思っています。
人前で話して失敗する。
質問されて答えられない。
仕事でミスをする。
知らないことを指摘される。
恥ずかしい思いをする。
その瞬間は嫌です。
できれば逃げたいと思います。
でも、一度経験してしまうと、
意外と大したことなかったな。
と思えることがあります。
知らないことは知らないと言えばいい。
間違えたら謝ればいい。
できなければ助けてもらえばいい。
そんな感覚が少しずつ身についてきます。
私自身も、昔よりは分からないことを分からないと言えるようになりました。
変に格好をつけても仕方がないと思えるようにもなりました。
だから、殻に閉じこもっているように見える人を見ると、
一回思い切って恥ずかしい思いをしてみればいいのに。
と思うことがあります。
他人の殻を無理やり破ることはできない
ただ、ここが難しいところです。
自分が殻を破った経験があるからといって、他人にも同じことを押し付けていいわけではありません。
人前で失敗させる。
わざと恥をかかせる。
逃げられない状況に追い込む。
こうしたことをしても、本人が成長するとは限りません。
逆に、さらに自分を守るようになる可能性もあります。
怒られたくない。
失敗したくない。
恥をかきたくない。
そう思っている人を追い込めば、さらに言い訳をしたり、失敗を隠したりするようになるかもしれません。
他人の殻は、こちらから無理やり割ることはできない。
最後に殻を破るのは本人です。
こちらにできるのは、きっかけを作ることくらいなのだと思います。
サラリーマンなら本人に仕事の責任を持ってもらう
だからといって、周囲が全部助ける必要もありません。
担当している仕事なら、本人に説明してもらう。
会議で質問されたら、まず本人に答えてもらう。
分からないなら、自分の口で分からないと言ってもらう。
仕事が終わっていないなら、終わっていないと報告してもらう。
期限に間に合わないなら、本人から相談してもらう。
これは恥をかかせることではありません。
自分の仕事に責任を持ってもらうだけです。
周囲が毎回助け舟を出してしまうと、本人は困らなくなります。
本人が困らないということは、本人が変わる必要もなくなります。
少しくらい困る経験は必要なのかもしれません。
その中で、
早めに相談した方が楽だな。
分からないと言った方が早いな。
隠さない方が仕事は楽だな。
そんなことに本人が気づけば、それが殻を破るきっかけになる可能性はあります。
人を変えようとすると自分まで疲れてしまう
仕事が合わない人を見ていると、
こうした方がいい。
もっとこうすればいい。
なぜできないのだろう。
と考えてしまいます。
でも、それを考え続けると、こちらまで疲れます。
その人の人生をこちらが背負う必要はありません。
社会人として必要なことは伝える。
仕事として必要な行動は求める。
それでも変わらないのであれば、ある程度は仕方がないと考える。
そんな距離感も必要なのだと思います。
性格まで変えようとすると終わりがありません。
仕事では、性格ではなく行動を見る。
期限を守ったか。
報告したか。
成果物を出したか。
周囲と協力できたか。
そこだけを見た方が、自分自身も楽になります。
サラリーマンは合わない相手と距離を取ってもいい
それでも一緒に仕事をするのがつらい場合もあります。
その時は、無理に仲良く仕事をする必要はないと思っています。
担当を分ける。
仕事の範囲を明確にする。
やり取りを文章で残す。
必要以上にフォローしない。
場合によっては、上司に体制変更を相談する。
会社では、誰とでも仲良くする必要はありません。
仕事が前に進めばいいのです。
人を変えようとして、自分の時間や気力を大量に使ってしまうくらいなら、自分の仕事に集中した方がいい。
最近はそう思います。
殻を破るタイミングは本人にしか決められない
私は、自分の殻を破った経験があったからこそ、以前より楽に生きられるようになったと思っています。
だから、同じような経験を他の人にもしてほしいと思ってしまいます。
失敗してもいい。
恥ずかしい思いをしてもいい。
分からないことは分からないと言っていい。
そんなことに気づけば、仕事も人生も少し楽になります。
でも、そこに気づくタイミングは人それぞれです。
20代で気づく人もいれば、40代になって気づく人もいる。
最後まで気づかない人もいるかもしれません。
こちらにできるのは、そのきっかけを少し作ることだけです。
無理やり殻を割るのではなく、本人が自分で割るまで待つ。
そして、自分は自分の仕事をする。
サラリーマン生活は、自分の思い通りにならない人との連続です。
だからこそ、他人を変えることばかり考えず、自分が楽に働ける距離感を作ることも大切なのだと思います。




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