身近に、いわゆる指示待ちの人がいました。
言われた仕事はやります。
頼まれたこともやります。
別にサボっているわけではありません。
ただ、頼まれた仕事が終わると止まってしまいます。
次に何をすればいいのかを自分で考えるというより、次の指示が来るのを待っています。
周りが忙しそうにしていても、自分に指示がなければ特に動かない。
最初は、仕事がないのだから仕方がないのかなと思っていました。
しかし長く見ていると、仕事がないというより、自分から仕事を見つけていないのではないかと思うようになりました。
サラリーマンの仕事は、言われたことをやるだけでいいのでしょうか。
身近にいた指示待ちの人を見ながら、そんなことを考えました。
サラリーマンにも仕事が少ない時間はある
会社で働いていると、いつでも仕事が山積みというわけではありません。
忙しい時期もあれば暇な時期もあります。
午前中に予定していた仕事が思ったより早く終わることもあります。
上司からの指示を待たなければ次に進めないこともあります。
そんなとき、
次は何をすればいいですか?
と聞くこと自体が悪いとは思いません。
分からないのに勝手に仕事を進めて、後から全部やり直しになるくらいなら、確認した方がいい場合もあります。
私が気になったのは、そこではありません。
何度も同じ状況になっているのに、毎回同じように次の指示を待ってしまうことです。
昨日も指示を待つ。
今日も指示を待つ。
明日も指示を待つ。
これを繰り返していると、いつの間にか指示がなければ動かない人になってしまいます。
指示待ちサラリーマンは仕事をしない人ではない
指示待ちというと、仕事をしない人のように聞こえます。
でも、身近にいた人を見ていると、少し違いました。
頼んだ仕事はやるのです。
むしろ真面目にやります。
決められた作業をお願いすれば、ちゃんと終わらせます。
問題は、その仕事が終わった後です。
仕事が終わった。
では次に何をしよう。
ここで自分から周りを見ることがありません。
次の指示が出るまで止まってしまいます。
私はここに、指示待ちになる人と自分で動ける人の違いがあるような気がします。
能力があるとかないとかいう話ではありません。
仕事に対する視野の違いなのかもしれません。
自分の仕事だけを見ていると周りが見えなくなる
自分に与えられた仕事だけを仕事だと思っていると、指示待ちになりやすいと思います。
会社の中にはいろいろな仕事があります。
誰かが面倒そうな作業をしている。
毎回同じExcelを手作業で加工している。
資料の置き場所が分かりにくい。
同じ質問が何度も発生している。
過去の資料が整理されていない。
少し周りを見るだけでも、改善できそうなことは結構あります。
もちろん、勝手に変更してはいけません。
でも、
これ、もう少し簡単にできそうですね。
ここを整理してみてもいいですか?
この作業なら私がやりましょうか?
くらいなら言えます。
指示を待つのではなく、こちらから小さな提案をする。
これだけでも印象はかなり変わると思います。
サラリーマンは何かありますか?から一歩進めばいい
私自身も、何かやることありますか?と聞くことはあります。
だから、この言葉自体が悪いとは思いません。
ただ、毎回これだけだと、仕事を考える作業まで相手に渡していることになります。
上司からすると、
この人に何をやってもらおう。
何ならできるだろう。
どこまで説明すればいいだろう。
と考えなければなりません。
だったら、
この資料が古そうなので更新しておきましょうか?
このデータを集計してみましょうか?
この作業、毎回大変そうなので効率化できないか調べてみましょうか?
と具体的に聞いた方がいい。
相手は、お願いしますか、今はやらなくて大丈夫ですと答えるだけです。
ほんの少しの違いですが、こちらの方が自分で考えている感じがします。
指示待ちサラリーマンに仕事を振る側も大変になる
身近な指示待ちの人を見ていて感じたのは、本人だけの問題ではないということです。
誰かが常に仕事を考えて渡さなければなりません。
一つ終わったら次。
それも終わったら、また次。
仕事を振る側もだんだん疲れてきます。
自分の仕事をしながら、その人が手持ち無沙汰にならないように仕事を探さなければならないからです。
そのうち、
仕事をお願いするために仕事を作る
という不思議な状態になることもあります。
これは会社にとっても効率がいい状態ではありません。
逆に、
これが終わったので、次はこれをやってみようと思います。
と言ってくれる人ならかなり楽です。
方向が違っていれば、そのとき修正すればいい。
ゼロから仕事を用意する必要がなくなります。
自分で動くサラリーマンも勝手にやりすぎてはいけない
だからといって、何でも勝手にやればいいわけでもありません。
ここは難しいところです。
自分から動くことと、勝手に動くことは違います。
会社にはルールがあります。
他部署との関係もあります。
お客さんとの約束もあります。
本人には無駄に見えている作業でも、実は必要な理由があることもあります。
特に会社に入ったばかりなら、知らない事情がたくさんあります。
だから私は、
自分で考える。
小さく提案する。
確認してから動く。
このくらいがちょうどいいと思っています。
いきなり会社の仕組みを変える必要なんてありません。
目の前の仕事をほんの少し良くするだけで十分です。
年齢が上がったサラリーマンほど指示待ちは苦しくなる
若い頃なら、上司や先輩から仕事を教えてもらう時間があります。
私も若い頃は分からないことだらけでした。
言われたことをやるだけで精いっぱいです。
しかし、年齢が上がるにつれて状況は変わってきます。
会社から求められるものも、
言われた仕事ができる
から、
自分で考えて仕事を進められる
に少しずつ変わってきます。
特に40代くらいになると、仕事を一から十まで説明してもらう場面は少なくなってきます。
何をすればいいでしょうか?
と毎回聞くより、
こうしようと思いますが、どうでしょうか?
と聞ける方が仕事は進めやすい。
年齢を重ねるほど、この違いは大きくなっていくように感じます。
指示待ちサラリーマンを見て自分も気をつけようと思った
身近に指示待ちの人がいると、どうしても、
もっと自分で考えればいいのに。
と思ってしまいます。
でも、人のことばかり言っている場合でもありません。
私自身も気を抜けば指示待ちになる可能性があります。
会社という組織に長くいると、言われたことだけをやっている方が楽だからです。
余計なことを言わなければ怒られることもありません。
新しいことを始めなければ失敗もしません。
決められた作業だけをやっていれば、大きな責任を負うことも少ない。
ある意味では、指示待ちは楽なのです。
だからこそ怖いとも思います。
気がついたら、自分で考えることをやめてしまうかもしれません。
サラリーマンは小さな仕事を自分で作ればいい
自分で仕事を作るというと、ものすごく大げさに聞こえます。
新規事業を立ち上げる。
新しい商品を考える。
売上を何億円も増やす。
そんなことを考える必要はありません。
もっと小さなことでいいと思います。
毎日30分かかっている作業を20分にする。
分かりにくい資料を整理する。
よく聞かれる質問をまとめておく。
Excelの面倒な作業を少し自動化する。
後輩が困っていたら声をかける。
これも全部、自分で見つけた仕事です。
誰かから指示される前に一つ動いてみる。
それだけでも指示待ちとは大きく違います。
指示を待つサラリーマンから提案するサラリーマンへ
会社員なので、指示を受けることは当然あります。
何でも自分で決められるわけではありません。
だから指示を受けること自体は何も悪くありません。
ただ、
次は何をすればいいですか?
だけで終わらせず、
次はこれをやろうと思いますが、どうですか?
に少しずつ変えてみる。
この違いは小さいようで大きいと思います。
私も身近にいた指示待ちの人を見て、改めて自分の働き方を考えるようになりました。
人の指示待ちを見て、
あの人は指示待ちだな。
で終わらせるのは簡単です。
せっかくなら、自分はどうだろうと考えてみる。
今日、会社で自分の仕事が一つ終わったら、次の指示を待つ前に周りを少し見てみる。
5分でいいので、
自分からできることはないかな。
と考えてみる。
その5分から、指示を待つだけではないサラリーマンの働き方が始まるのかもしれません。




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