私は人付き合いが苦手です。
もっと正確に言うと、人があまり好きではありません。
別に誰かに嫌がらせをされたわけでもありませんし、会社で孤立しているわけでもありません。
普通に会話もしますし、仕事で必要なコミュニケーションも取っています。
ただ、根本的に人に対する興味が薄いのです。
社会は人で成り立っています。会社も人で成り立っています。
そしてサラリーマンという職業は、人と関わることで成り立っている仕事です。
その人が好きではない。
考えてみると、私はサラリーマンという職業に向いていないのかもしれません。
そんなことを考えるきっかけになった出来事がありました。
人が好きだと言い切れるサラリーマンとの出会い
先日、私より一回り以上年下のサラリーマンと話す機会がありました。
その方は人当たりが良く、仕事もできる人でした。
会話をしていても自然ですし、相手に気を使わせない雰囲気があります。
そんな彼との会話の中で、人が好きだという言葉が出てきました。
私は少し驚きました。
なぜなら、私とは正反対の考え方だったからです。
人が好き。
この言葉を自然に口にできること自体、私にはなかなか理解できません。
もちろん、世の中には人付き合いが好きな人がいることは知っています。
ただ、実際に仕事のできる人からその言葉を聞くと、妙に納得してしまいました。
この人が仕事をうまく進められる理由の一つは、人が好きだからなのかもしれない。
そんなことを感じたのです。
人を好きになれるサラリーマンは仕事で得をする
人が好きなサラリーマンは、仕事をするうえで有利なのではないかと思います。
人に興味があれば、その人がどのような仕事をしているのかも気になるでしょう。
どのような考え方をしているのか。
なぜそのような判断をしたのか。
どのような経験を積んできたのか。
興味があるから自然に質問する。
質問するから知識が増える。
知識が増えるから、さらに会話が広がる。
この繰り返しによって、仕事に必要な情報が自然と集まってくるのではないでしょうか。
私の場合は少し違います。
仕事で必要な情報があれば質問しますが、必要がなければ積極的に聞こうとは思いません。
相手の休日の過ごし方や趣味についても、それほど興味がありません。
しかし、人が好きなサラリーマンは、仕事に直接関係のない会話からも情報を得ているように感じます。
何気ない雑談から相手の得意分野を知ったり、別の部署の事情を理解したりすることもあるでしょう。
そうして人とのつながりが増えれば、困ったときに相談できる相手も増えます。
もちろん、人が好きだから必ず仕事ができるわけではありません。
それでも、人に興味を持てるという性格は、サラリーマンにとって大きな武器になると思います。
人が嫌いなサラリーマンは社会不適合なのか
一方で、私は人を好きになれないタイプのサラリーマンです。
自分では社会不適合な人間なのではないかと思うこともあります。
特に嫌いなのが、ゴマをすったり、おべんちゃらを言ったりすることです。
上司だから褒める。
偉い人だから機嫌を取る。
本当は思っていないのに、相手が喜ぶことを言う。
こうした行動が苦手です。
もちろん、会社で働いている以上、ある程度の忖度が必要な場面もあります。
私も40代になり、それなりに社会経験を積んできました。
若い頃に比べれば、相手に合わせて会話をすることもできるようになりました。
言いたいことをそのまま言わず、少し表現を変えることもあります。
相手の立場を考えて行動することもあります。
ただし、それが好きかと言われれば、好きではありません。
できることと、好きなことは別なのです。
仕事だから対応する。
必要だから会話する。
サラリーマンとして生きていくために、身につけてきた技術のようなものです。
人付き合いが苦手だからといって、人と関われないわけではありません。
ただ、人と関わることに楽しさを感じにくいのです。
40代サラリーマンが嫌いなマナーへの指摘
私が特に苦手なのが、マナーについて指摘してくる人です。
もちろん、自分が明らかに間違ったことをしていれば、指摘を受ける必要があります。
知らないことを教えてもらえるのはありがたいことです。
しかし、マナーというものは、必ずしも正解が一つではありません。
会社によって違うこともあれば、世代によって考え方が異なることもあります。
それなのに、自分の考えるマナーが絶対に正しいという態度で指摘してくる人がいます。
私はもう40代です。
社会人として20年以上働き、それなりに失敗も経験してきました。
その経験を踏まえて、自分なりに考えて行動しています。
もちろん、完璧ではありません。
ただ、何も考えずに行動しているわけでもないのです。
そんなときに、上から目線でマナーを指摘されると、正直イラッとします。
心の中では、こんなことを考えています。
私にその言い方でマナーを指摘してくる時点で、あなたのマナーもどうなのですか。
さすがに口には出しません。
そんなことを言えば、余計な人間関係のトラブルが発生するだけです。
しかし、マナーを教える側にも、相手への配慮は必要だと思うのです。
正しいことを伝えるにしても、伝え方が悪ければ相手は不快になります。
相手を尊重することも、立派なマナーではないでしょうか。
人付き合いが苦手なサラリーマンにも強みはある
ここまで考えていると、人が好きなサラリーマンの方が圧倒的に有利な気がしてきます。
しかし、人付き合いが苦手な人にも強みはあると思います。
例えば、私は必要以上に人と関わろうとしません。
誰かが失敗しても、感情的に怒ることはほとんどありません。
失敗した事実を確認して、必要な修正をする。
基本的にはそれだけです。
相手が好きか嫌いかという感情を、できるだけ仕事に持ち込まないようにしています。
また、人間関係を広げることに時間を使わない分、自分の仕事に集中できる面もあります。
もちろん、人付き合いが苦手な人すべてがそうだというわけではありません。
私の場合は、人間関係を広げることよりも、仕事の仕組みを考えたり、効率化したりする方が好きなのです。
人が好きなサラリーマンが、人とのつながりから仕事を広げていく。
人が苦手なサラリーマンは、知識や技術、仕組みづくりによって仕事を進めていく。
そんな役割分担があっても良いのではないでしょうか。
ただし、人付き合いが苦手だからといって、必要な報告や相談まで省略して良いわけではありません。
そこは仕事として割り切る必要があります。
サラリーマンは人を好きになる努力をするべきなのか
では、人付き合いが苦手なサラリーマンは、人を好きになる努力をするべきなのでしょうか。
私は無理に好きになる必要はないと思っています。
そもそも、人を好きになるという感情は、努力だけで簡単に変えられるものではありません。
人が好きな人に対して、明日から人を嫌いになってくださいと言っても難しいでしょう。
その逆も同じです。
ただし、人に興味を持つ努力ならできるかもしれません。
例えば、仕事ができる人に対して、なぜその人は仕事ができるのかを考えてみる。
人間そのものには興味がなくても、その人が持っている技術や知識には興味を持てるかもしれません。
私も仕事のできる人を見かけると、どのような方法で仕事を進めているのか気になることがあります。
その部分だけでも質問してみる。
自分の仕事に取り入れられるものがあれば取り入れる。
それだけでも十分に意味があると思います。
人を好きになる必要はなくても、人から学ぶことはできるのです。
そして、相手を好きではなくても、相手を尊重することはできます。
この二つを分けて考えるだけでも、人付き合いは少し楽になるのではないでしょうか。
人が好きではない40代サラリーマンがこれから意識したいこと
40代になった今、性格を大きく変えようとは思っていません。
人付き合いが好きな人間になりたいとも、それほど思っていません。
ただ、先日出会った年下のサラリーマンのように、人を好きだと言える人には、私にはない強みがあると感じました。
一回り以上年下の人から学ぶことがある。
これもサラリーマン生活の面白いところです。
年齢や役職が上だからといって、すべての能力が上というわけではありません。
自分より若い人でも、自分にはない能力を持っている人はたくさんいます。
私はこれからも、人付き合いが得意なサラリーマンにはなれないかもしれません。
それでも、少しだけ意識を変えてみようと思います。
相手を好きになることではなく、相手の持っている能力に興味を持つ。
必要なコミュニケーションは自分から取る。
自分の価値観を相手に押し付けない。
そして、相手から価値観を押し付けられても、必要以上に感情的にならない。
このくらいなら、私にもできそうです。
まとめ|人が嫌いでもサラリーマンとして生きていける
人が好きなサラリーマンと、人が好きではないサラリーマン。
どちらが仕事に向いているのかと聞かれれば、人が好きな人の方が有利な場面は多いと思います。
会社は人で成り立っているからです。
しかし、人が好きではないからといって、仕事ができないわけではありません。
人付き合いが苦手でも、専門知識や技術、問題解決能力によって会社に貢献することはできます。
大切なのは、自分の性格を理解したうえで、どのように仕事を進めるかを考えることではないでしょうか。
私は人があまり好きではありません。
今後も急に人間好きになることはないでしょう。
それでも、仕事で出会った人から学べることは学んでいきたいと思います。
人を好きになることと、人を尊重することは別です。
人を好きになることと、人から学ぶことも別です。
この違いに気づけただけでも、今回の年下サラリーマンとの会話には意味がありました。
人付き合いが苦手なサラリーマンの皆さん。
無理に社交的な人間を目指す必要はないと思います。
まずは明日、職場にいる誰か一人の得意なことに目を向けてみてはいかがでしょうか。
人を好きになれなくても、人から学ぶことはできる。
私もそこから始めてみようと思います。


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