今では土日休みの会社も多くなり、週休2日が当たり前のような感覚になっています。
しかし、昔は土曜日も学校や会社に行くことが普通だった時代がありました。
私が小学生だった頃も、土曜日は午前中だけ授業がありました。
給食はありません。
午前中に授業を受けて、お昼前になると学校から帰る。
普通の平日とは違う、なんとなくそわそわする日だったことを今でも覚えています。
その頃に働いていたサラリーマンも、もしかしたら同じような感覚で土曜日を過ごしていたのではないでしょうか。
サラリーマンにも半ドンの土曜日があった
昔サラリーマンだった人の話を聞いていると、土曜日は午前中だけ仕事をして、午後から休みになる会社もあったようです。
いわゆる半ドンです。
現在の感覚で考えると、
土曜日まで会社に行くなんて嫌だな
と思ってしまいます。
しかし、午前中だけ仕事をして午後から自由になるというのは、少し独特な開放感がありそうです。
小学生だった私もそうでした。
土曜日は学校があります。
しかし、午前中で終わります。
授業が終わった瞬間、
よし、休みだ
という気分になります。
週休2日とはまた違った土曜日の楽しさがありました。
土曜日の午後は競馬に向かう人もいた
当時サラリーマンだった人から聞いた話で印象に残っているのが、
土曜日の午前中に仕事を終え、そのまま会社の仲間と競馬へ向かっていた
という話です。
なんだか楽しそうです。
もしかすると午前中の仕事中から、頭の中は競馬だった人もいたのではないでしょうか。
朝に競馬新聞を買う。
電車の中で読む。
会社に着いて仕事をする。
でも頭の中では、
この馬が来るかもしれない
などと考えている。
そんなサラリーマンもいたはずです。
土曜日の午前中というのは、仕事の日でありながら、休日の入口でもあったのでしょう。
サラリーマンの仕事は今よりずっとアナログだった
昔の仕事について話を聞いていると、現在とはかなり違います。
今では会社に1人1台パソコンがあるのが普通です。
スマートフォンもあります。
メールもあります。
チャットツールもあります。
オンライン会議もできます。
しかし、昔は部署にパソコンが1台しかなかったという話も聞きました。
見積書もパソコンで作るのではなく、手書き。
作った見積書を持って、お客さんのところまで直接届ける。
今なら、
見積書をメールで送ってください
で終わります。
数十秒です。
しかし昔は、紙を持って電車や車で移動していたわけです。
仕事の効率だけを考えれば、間違いなく現在の方が便利です。
ポケベルを持って営業していたサラリーマン
連絡手段も今とはまったく違います。
今ならスマートフォンがあります。
電話。
メール。
チャット。
オンライン会議。
どこにいても会社や取引先から連絡が入ります。
しかし、昔はポケベルを使っていたサラリーマンもいました。
ポケベルが鳴る。
番号を見る。
公衆電話を探す。
公衆電話から会社へ電話する。
今では考えられないような流れです。
しかし、この話を聞くと私は少し羨ましくなります。
便利になったサラリーマンは本当に楽になったのか
仕事は圧倒的に便利になりました。
見積書はパソコンですぐに作れます。
メールなら一瞬で送れます。
TeamsやZoomなどを使えば、移動せずに打ち合わせもできます。
分からないことがあれば検索できます。
さらに今ではAIまであります。
昔なら数時間かかっていた作業が、数分で終わることもあります。
普通に考えれば、仕事はものすごく楽になっているはずです。
ところが、あまり楽になった感じがしません。
むしろ、
忙しくなっていないか
と思うことがあります。
サラリーマンは連絡から逃げられなくなった
昔であれば、外出してしまえば連絡が取れないこともあったでしょう。
ポケベルが鳴っても、
近くに公衆電話がありませんでした
と言えば、すぐに連絡できなくても仕方がありません。
しかし今は違います。
スマートフォンがあります。
メールが届きます。
チャットが届きます。
電話もかかってきます。
オンライン会議の通知まで来ます。
どこにいても仕事とつながることができます。
便利になった代わりに、
仕事から逃げられなくなった
とも言えるのかもしれません。
1日に入る仕事の量も増えている
パソコンがなかった時代なら、1日に処理できる仕事量には限界がありました。
見積書を手書きする。
お客さんのところへ持っていく。
会社に戻る。
それだけで何時間も使います。
ところが現在は違います。
見積書を作る。
メールで送る。
次の資料を作る。
オンライン会議をする。
チャットに返信する。
またメールが来る。
さらに予定表へ会議が入る。
便利になったことで1つの仕事にかかる時間は短くなりました。
その空いた時間に、別の仕事が入ってくるようになったのではないでしょうか。
効率化されたのに暇にならない。
サラリーマンにとって、これは非常に不思議な現象です。
サラリーマンは自分のペースを失っていないか
最近の仕事で疲れる理由の1つは、
自分のペースで仕事をしにくい
ことだと思います。
予定表を見ると会議が並んでいます。
10時から打ち合わせ。
11時から別の打ち合わせ。
13時からオンライン会議。
15時から社内会議。
その間にメールやチャットが入ります。
自分が今日やろうと思っていた仕事より、他人から飛んできた仕事を優先して1日が終わることもあります。
昔の仕事が良かったとは言いません。
週休1日に戻りたいとも思いません。
しかし、
今より自分のペースで仕事ができていた部分もあったのではないか
と思ってしまいます。
昔のサラリーマンから学べることもある
昔の仕事をそのまま再現する必要はありません。
見積書を手書きする必要もありません。
ポケベルに戻す必要もありません。
土曜日に出勤する必要もありません。
便利なものは使えばいいと思います。
ただし、便利になったからといって、すべてを速くする必要もないのではないでしょうか。
メールが来てもすぐ返信しない。
チャットを常に確認しない。
会議を詰め込みすぎない。
予定表に自分の作業時間を確保する。
便利なツールに自分が使われるのではなく、自分がツールを使う。
これは意識しておいた方がいいと思います。
サラリーマンだからこそ自分の時間を取り戻す
週休1日だった時代から考えれば、現在のサラリーマンは休みが増えています。
仕事も圧倒的に便利になりました。
それでも忙しい。
それでも疲れる。
もしかすると問題は、仕事の量だけではないのかもしれません。
常に誰かとつながっている。
常に連絡が来る。
常に予定が入る。
常に何かを処理している。
そんな状態が、私たちを疲れさせているような気がします。
昔のサラリーマンのように、公衆電話を探す必要はありません。
でも、
今すぐ返事をしなくてもいい時間
くらいは作ってもいいのではないでしょうか。
便利になった時代だからこそ、あえて仕事から離れる時間を自分で作る。
スマートフォンを置く。
チャットを閉じる。
予定表に何も入れない時間を作る。
そんな小さな行動だけでも、仕事のペースは少し変わるかもしれません。
昔の働き方に戻る必要はありません。
昔の働き方から、
仕事に追われすぎない感覚
だけを借りてみる。
それくらいが、今のサラリーマンにはちょうどいいのかもしれません。
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