将来の夢は何ですか?
子どもの頃、何度か聞かれた質問です。
でも私は、小さい頃から将来何になりたいという夢が、他の人よりもなかったように思います。
当時はJリーグが盛り上がっていて、サッカー選手になりたいという人がいました。
消防士になりたい、トリマーになりたい、料理人になりたい。
周りの友達は、それぞれ将来の夢を持っているように見えました。
でも私には、特にありませんでした。
夢がないことに悩んでいたわけでもありません。
ただ、本当になかったのです。
サラリーマンになる前から将来の夢がなかった
小学校では、卒業文集などで将来の夢を書かないといけないことがあります。
夢がない私にとっては、なかなか困る質問です。
何もありませんとは、なんとなく書きにくい。
ちょうど卒業文集を書く頃、テレビでジャッキー・チェンの映画が放送されていました。
それを見たこともあり、私は卒業文集にスタントマンになりたいと書いた記憶があります。
でも、本気でスタントマンになりたいと思っていたわけではありません。
映画を見て、かっこいいなとは思ったのでしょう。
しかし、スタントマンになるために何かを始めたわけでもありません。
何か書かないといけない。
だから、そのとき思いついたものを書いただけでした。
今考えると、夢があることが前提になっている質問が、少し苦手だったのかもしれません。
中学、高校、大学でも結局やりたいことは出てこなかった
小学生の頃に夢がなくても、中学生になれば何か見つかるだろう。
中学生で見つからなくても、高校生になれば何かやりたいことが出てくるだろう。
そんな感じで成長していきました。
しかし、何も出てきませんでした。
体だけがどんどん大人になっていきます。
高校生になり、大学生になっても、これを仕事にしたいというものはありませんでした。
大学生になれば就職が現実的な話になってきます。
それでも私が考えていたのは、漠然とサラリーマンになるんだろうなくらいでした。
サラリーマンになって普通に暮らすことが目標だった
私の実家は自営業でした。
自営業なので、毎月決まった給料が振り込まれるサラリーマンとは違います。
安定しない生活の中でも大学まで行かせてもらえたので、親には感謝しています。
そんな家庭で育ったからなのか、私はサラリーマンに対して悪いイメージを持っていませんでした。
毎月決まった日に給料が振り込まれる。
会社に行って働く。
休日には休む。
そんな、ごく普通の生活がいいなと思っていました。
大きな夢ではありません。
年収何千万円を稼ぎたいとか、社長になりたいとか、有名になりたいとかでもありません。
普通のサラリーマンになって、普通に生活する。
それくらいしか将来について考えていませんでした。
夢がある人がうらやましかった
小学生の頃にサッカー選手になりたいと言っていた人も、本当にプロになる方法まで考えていたわけではないと思います。
ただの憧れだった人も多いでしょう。
でも、私はその憧れすら持てることがうらやましかった。
私は無理やりスタントマンという夢を捻り出しました。
一方で、サッカー選手になりたい、消防士になりたい、料理人になりたいと心から言える人がいる。
それだけでもすごいことだと思います。
特に大学生になると、その差を感じることがありました。
将来やりたいことが決まっていて、そのために勉強したり、資格を取ったりしている人がいます。
そういう人を見ると、自分だけ取り残されているような気がしました。
実はサラリーマンの多くも夢に向かって就職したわけではない
大学四年生になると、多くの人が就職活動を始めます。
そして、銀行、住宅メーカー、スーパー、メーカー、商社、IT企業など、さまざまな会社に就職していきます。
でも、子どもの頃から銀行員になることが夢だった人は、どれくらいいるのでしょうか。
住宅メーカーで働くことが夢だった。
スーパーで働くことが夢だった。
そう考えて大学に入った人ばかりではないでしょう。
就職活動が始まったから企業を調べ、自分に合いそうな業界を探し、説明会に行き、面接を受ける。
その結果として会社に入る。
もちろん、明確な目標を持って就職する人もいます。
一方で、働く時期が来たから就職活動を始めたという人も少なくないと思います。
私もその一人です。
夢がなかったのは自分だけではなかったのかもしれません。
専門学校へ進む人がうらやましく見えることがある
高校卒業後の進路には、大学だけではなく専門学校という選択肢もあります。
美容、調理、医療、IT、自動車、デザインなど、専門学校には特定の仕事につながる分野がたくさんあります。
高校を卒業する段階で、自分はこの分野を勉強すると決めて進学する。
私には、それがとてもうらやましく見えます。
少なくとも、自分で一つの方向を選んでいるからです。
一方で大学は、やりたいことが決まっていない人にとって、社会に出るまでの時間を延ばす場所にもなります。
私自身がそうでした。
大学でこれを研究したいという強い気持ちがあったわけではありません。
まだ働きたくない。
やりたいことも決まっていない。
とりあえず大学へ行く。
今振り返ると、私は社会に出るまでのモラトリアム期間を延ばしたかっただけなのかもしれません。
夢がないサラリーマンでも普通に生きてこられた
そして私は、結局サラリーマンになりました。
子どもの頃に漠然と考えていた通りです。
何十年もサラリーマンを続けています。
夢を追いかけてたどり着いた会社ではありません。
この会社で働くことを小学生の頃から夢見ていたわけでもありません。
それでも、働いて給料をもらい、生活してきました。
考えてみれば、夢がなくても人生は普通に進んでいきます。
夢がないから人生に失敗するわけではありません。
夢がなくても学校を卒業できます。
夢がなくても就職できます。
夢がなくても仕事はできます。
そして、夢がなくても家族を持ったり、趣味を楽しんだり、新しいことを始めたりできます。
サラリーマンになってからやりたいことが出てきてもいい
子どもの頃は、将来の夢を聞かれます。
でも、そもそも小学生や中学生の段階で一生やりたいことを決めるのは、かなり難しい話だと思います。
40代になってからやりたいことが出てきてもいい。
50代でもいい。
定年後でもいいと思います。
それどころか、最後まで壮大な夢なんてなくてもいいのかもしれません。
私自身も、昔から明確な夢を持って生きてきたわけではありません。
それでも大人になってから、ブログを書いたり、新しいことを試したりするようになりました。
昔の自分からすれば、文章を書いて外に発信するなんて想像もしていなかったことです。
夢というほど大げさなものでなくても、ちょっとやってみたいと思えるものは、あとから出てきます。
夢がないサラリーマンは小さな興味から始めればいい
夢を持とうとすると難しくなります。
人生をかけて実現したいこと。
絶対に達成したい目標。
そんな大きなものを探そうとするから、何も見つからないのかもしれません。
もっと小さくていいと思います。
ちょっとブログを書いてみたい。
ギターを弾いてみたい。
資格の勉強をしてみたい。
行ったことのない場所へ行ってみたい。
AIを使って何か作ってみたい。
これくらいで十分です。
やってみてつまらなかったら、やめればいい。
また別のことを始めればいい。
最初から人生をかける必要なんてありません。
夢がなくても今日やりたいことが一つあればいい
私は今でも、自分にはこれが人生の夢ですと言えるようなものはありません。
昔からなかったし、今も壮大な夢があるわけではありません。
でも、それほど困っていません。
夢がなくても、その時々で興味を持ったことをやってみればいいと思うようになったからです。
サラリーマンとして働きながらでもできます。
平日の夜に30分だけ何かをする。
休日に一つ新しいことを試す。
それを続けていく。
その先に何があるのかは、今はわかりません。
夢を先に決めて、そこへ向かって進む人生もあります。
反対に、目の前にある興味を拾いながら進んで、あとから振り返ったときに道ができていたという人生もあると思います。
将来の夢は何ですか?
今聞かれても、私は明確には答えられません。
でも、昔と違うのは、それでいいと思えるようになったことです。
夢がなくてもいい。
ただ、少しでも興味を持ったことがあるなら、やってみる。
夢を探すより、今日やってみたいことを一つ始める。
夢がなかったサラリーマンとしては、それくらいの生き方がちょうどいいと思っています。




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