6月25日(火) 晴れ
今朝も5時起床。昨日と同じルーティンだが、今日はなぜか体が重い。 安アパートの壁は薄く、隣人の物音で夜中に何度か目が覚めた。 質の良い睡眠なんて贅沢だ。 朝食はいつもの食パン1枚と茶。牛乳を買う余裕はない。 満員電車での通勤中、スマホでニュースをチェック。 物価上昇が止まらないらしい。これ以上、生活が苦しくなるのか…。 会社に着くと、上司から新しいプロジェクトの話。 忙しくなりそうだが、残業代が増えるかもしれない。複雑な心境だ。 昼食は自作のおにぎり。具は昨夜の安売り惣菜の残り。 同僚たちは外食。「一緒に行かない?」と誘われたが、断る。 「用事がある」とごまかしたが、本当は財布が寒いだけだ。 午後は会議三昧。役員たちが会社の業績好調を語る。 「そりゃ、俺たちを酷使してるからだろ」と心の中でつぶやく。 給料アップの話は出ず、がっかり。 定時後も残業。プロジェクトの資料作りに没頭する。 午後9時、やっと帰宅の途につく。 コンビニで明日の弁当を物色。特売の弁当を見つけ、ほっとする。 レジで財布を開くと、千円札が1枚。 週末までどう乗り切ろう。給料日が待ち遠しい。 帰宅後、簡単な夕食を取りながらテレビを見る。 芸能人の贅沢な暮らしぶりを羨ましく眺める。 「いつか俺も…」と夢想するが、現実はそう甘くない。 就寝前、家計簿をチェック。赤字続きで、ため息が出る。 副業でも始めようかな。でも、時間的に余裕がない。 明日こそ、何か良いことがありますように。
6月26日(水) 小雨
朝から小雨。傘をさしての通勤は億劫だ。 駅のホームで、傘を忘れた人が慌てている。 自分も傘を買い替えたいが、今は我慢。 電車内で、隣の人がコーヒーの香りを漂わせている。 羨ましい。自分は缶コーヒーさえ我慢の日々。 贅沢は言えない。仕事にありつけているだけでも感謝か。 今日も忙しい一日。昼食も取れず、デスクで仕事。 午後3時、やっと一息つけた時、同僚から差し入れ。 「昼飯、食べてないだろ」と菓子パンをくれた。 心遣いが嬉しい。こんな温かさが生きる糧になる。 夕方、上司から呼び出し。 「君の仕事ぶりは評価している。でも、もっと頑張れ」 昇給の話かと期待したが、ただの叱咤激励だった。 残業後、珍しく同僚と飲みに行く誘いが。 行きたい気持ちを抑え、「今日は用事が」と断る。 財布の中身が心配で、付き合えない。 人間関係も大切だが、今は節約優先。 帰宅途中、スーパーで安売りの野菜を見つける。 少し傷んでいるが、まだ食べられる。迷わず購入。 明日の弁当の具にしよう。 家に着くと、郵便受けに督促状。 クレジットカードの支払いを忘れていた。 明日、必ず支払おう。延滞金は避けたい。 夜、両親から電話。 「元気にしてる?困ってることない?」 心配をかけたくなくて、「順調だよ」と嘘をつく。 実家に帰省する金もないのが現実。情けない。 就寝前、SNSをチェック。 友人たちの楽しそうな投稿を眺める。 羨ましさと焦りで胸が苦しくなる。 いつか自分も…。そう思いながら、また明日に備えて早めの就寝。
6月27日(木) 曇りのち晴れ
今朝は二度寝してしまい、慌ただしい出勤となった。 朝食抜きで家を出る。 電車内で腹が鳴り、恥ずかしい思いをした。 会社に着くなり、緊急の業務が舞い込む。 昼食どころではなく、コーヒーだけで乗り切る。 午後3時、やっと一段落。 腹ペコで集中力が落ちる。デスクの引き出しに忍ばせていたビスケットで空腹をしのぐ。 夕方、人事部から全社メール。 ボーナスの支給日の案内だ。額面を見て愕然とする。 去年より減っている。これでは生活が苦しくなる一方だ。 残業中、同僚とボーナスの話で盛り上がる。 みんな不満タラタラだが、会社を辞める勇気もない。 「俺たちって、本当に貧乏サラリーマンだよな」 苦笑いしながら、また仕事に戻る。 帰宅途中、行きつけの古本屋に寄る。 趣味の読書は唯一の贅沢。 しかし今回は我慢。家賃や光熱費の支払いが迫っている。 夜、テレビを見ながら晩酌。 安い発泡酒とスーパーの特売惣菜。 質素だが、これが今の自分には丁度いい。 「贅沢は敵だ」と自分に言い聞かせる。 就寝前、明日の準備をしながら考える。 このままでいいのか、転職すべきか。 でも、不況で転職市場も厳しいらしい。 悩みは尽きないが、考えても仕方ない。 明日も早いので、さっさと寝ることにした。
6月28日(金) 快晴
今週最後の出勤日。天気が良く、少し気分が上がる。 しかし、財布の中身を確認して現実に引き戻される。 週末を乗り切れるか心配だ。 昼休み、同僚たちが給料日を前に盛り上がっている。 「飲みに行こうぜ!」「新しい服でも買おうかな」 羨ましさを感じつつ、自分は静かにお弁当を食べる。 給料日が来ても、ほとんどが固定費で消えていくんだ。 午後、取引先との会議。 スーツがくたびれているのが気になる。 でも、新しいのを買う余裕はない。 ブラシをかけて、何とかごまかす日々。 残業後、珍しく友人から飲みの誘いが。 「今日は奢るから来いよ」と言われ、断り切れず参加。 久しぶりの外食と会話に、心が癒される。 こんな時間も大切にしないとな。 帰宅途中、夜の街を歩く。 華やかな店の看板、高級車、おしゃれな人々。 自分には無縁の世界に思える。 「いつかきっと」そう思いながら、安アパートへ。 家に着くと、郵便受けに求人情報誌が。 興味本位でパラパラめくる。 「やりがいのある仕事」「高収入」の文字が躍る。 現実はそう甘くないことは分かっているが、少し夢を見てしまう。 就寝前、来月の予定を確認。 友人の結婚式がある。おめでたいが、ご祝儀が心配だ。 貯金を崩すしかないか。 結婚なんて、自分には当分無理だろうな。 明日は休日。少しはゆっくりできそうだ。 「明日は明日の風が吹く」 そう自分に言い聞かせて、布団に入った。
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